大好きを見つける

ラブライブ!に関する記事を書きます。

2021→2022

 

はじめに

皆様あけましておめでとうございます。そなです。

今年はスクールアイドルやそのファンの方々と共に素晴らしい年越しを行うことができました。2022年もこの調子でラブライブ!に満たされた年にしたいですね。

ということで、今回は LoveLive! Series Presents COUNTDOWN LoveLive! 2021→2022 〜LIVE with a smile!〜 の感想を書いていきます。一曲一曲短めにまとめていきます。

 

開演前

開演時間が近づき、唐突に流れ始めるのは『僕らは今のなかで』!?

何度も聴いているイントロなのに理解が追いつきません。しかし、体はブレードの振り方やコールを覚えていて複雑な状況でした。会場の様子を見たところμ'sの頃からラブライブ!を追っている人が多そうで嬉しかったですね。

そして次の曲は『Sonw halation』!!

これは盛り上がらざるを得ません。自分はμ'sを一度も現地で見られていないので、こんなにもたくさんの方と白→オレンジの色変えを行うことができると思っていませんでした。

開演前最後の曲は『SUNNY DAY SONG』です!!!

ラブライブ!劇場版ではμ's以外のスクールアイドルもすごい、スクールアイドルはこれからも続いていくといった意味で披露されますが、μ'sが出演せずとも3校合同で開催されたこのライブにぴったりなんですよね。

 

オープニング

この一年間の出来事を振り返る形でオープニングがスタートします。

私は2021年、あまり多くのライブには参加できませんでしたが、各ライブ一日分だけは配信で視聴するようにしていました。今まで配信を見ていて良かったなと思わせてくれるオープニングムービーでした。

 

 

『始まりは君の空』

始まりをテーマにした曲でカウントダウンライブは始まります。

今まで1stライブツアーを小さな会場でやってきたLiella!にとって、ぴあアリーナMMはかなり規模が大きく感じたのではないでしょうか。

一緒にステージに立つのは自分たちが憧れてきた先輩たちです。そのような中トップバッターを見事に務めてくれました。

 

『TOKIMEKI Runners』

どうやら各校一曲ずつ披露していくみたいですね。

10人ではなく通常の9人仕様のイントロだったため9人でのパフォーマンスかなと思えば、見慣れない衣装を着た2人がそこにいます。

出会いってそれだけで 奇跡と思うんだよ

出会いを大切にする歌詞があったり、タイトルのRunnersが複数形であることも、虹ヶ咲の人数が増えることをこの曲が肯定しているかのようです。

 

『DREAMY COLOR』

誰もが次の曲は『君のこころは輝いてるかい?』と予想したでしょう。きみここはAqoursの始まりの曲であり、何度も衣装をアップデートさせてきた大切な曲です。しかし、Aqoursは劇場版以降、アニメの背景ストーリーから外れた新しい3次元のAqoursを見せてきました。波の音と共にステージに上がる贅沢な登場、ひらひらの衣装を活かしたレベルの高いダンスなど、"今のAqoursって昔よりもっとすごいんだよ" という主張が全体から伝わってきました。アニメ映像を使用していたデビュー曲ではなく、キャストPVに挑戦した『DREAMY COLOR』で自己紹介を行う頼もしいAqoursを見ることができました。

 

 

Liella!パート

自己紹介の役割を果たす上記3曲の後は、それぞれの学校のパートが始まります。まずはLiella!からです。このパートは会場全体で盛り上がることができる曲が多いという印象です。

 

『START!! True dreams』

Liella!パートの始まりはやはりアニメのOPテーマです。5人の揃ったダンスが分かりやすく楽しめます。ラブライブ!を表したLポーズを多用しているため、このライブで披露する意味が強いですよね。

 

『だから僕らは鳴らすんだ!』

『START!! True dreams』から『だから僕らは鳴らすんだ!』の流れは1stライブツアーと同じですね。みんなでクラップを入れられるところがライブで盛り上がるポイントです。初めてこの曲を聴いたAqoursファンや虹ヶ咲ファンの方でも楽しみやすいと思います。

 

『ノンフィクション!!』

この曲のすみれは特にカッコいいです。

今までのラブライブ!になかったような独特な曲調に興味を持ってLiella!に引き込まれる方も多いのではないでしょうか。

 

『Day1』

この流れも1stライブツアーでお馴染みですね。

初めてLiella!を見た人にとって、推し始めた今日がDay1です。自分が応援しているグループ以外のスクールアイドルを推すきっかけになるのも今回の3校合同ライブの良さですよね。

 

『私のSymphony』

1stライブツアーと違って、かのんソロはなく最初から5人で歌います。

ラブライブ!に憧れてきたLiella!キャストがAqoursや虹ヶ咲と同じステージで歌っていることが、まさに "私を叶える物語" なんですよね。

 

『Starlight Prologue』

1stライブほど色変えは上手く揃いませんが、色変えの文化があることを知ってもらう良い機会になりましたね。

始まりは君から

でも次は僕から

晴れわたる未来を創るよ

どこまでも走る

始まりは君(君には色々な人物が当てはまりそうです。)からだけれども、次はLiella!から動きたいという歌詞を引き立たせるのはライブのセットリストです。今回Liella!のパフォーマンスは『始まりは君の空』から始まりました。そして、真っ白な自分達もここから始めようという決意を表すような『Starlight Prologue』で締めるのが素晴らしいです。

この2曲はジャケットのイラストが似ていることでも有名ですよね。

 

 

虹ヶ咲パート

虹ヶ咲パートでは各メンバーのソロ楽曲が楽しめます。ラブライブ!フェスの時に比べて曲もメンバーも増えていてそれを上手く武器にしているなという印象でした。

 

開花宣言

ピンクの見慣れた衣装を着た大西亜玖璃さんの姿が見え、『夢への一歩』だ!と思えば始まったのは『開花宣言』でした。結構意外な選曲でしたが、いつも応援してくれるあなたについてMCで話してくれる大西亜玖璃さんにとって、ファンの想いを大切にしたこの曲は特別なのでしょう。

 

『決意の光』

栞子が歌うのはこの曲だろうなと予想はできていましたが、2曲目にくると驚いてしまいます。実は栞子本人による『決意の光』は現地初披露なんですよね。メインストーリーで栞子が初めてこの曲を歌ったのは、今回のカウントダウンライブのようにたくさんのスクールアイドルが参加するスクールアイドルフェスティバルでしたね。

 

『オードリー』

赤いコートと傘とバックスクリーンと歌唱、全てをもって観客にインパクトを与えに来ます。自分ではない架空のスクールアイドルを演じるというスクスタ世界線のしずくのスクールアイドル像が表れていて好きです。

 

『めっちゃGoing!!』

ここにきて唐突に1stアルバムの曲ですね。多くのキャストがサビを踊れるということもあり、みんなで楽しむことを考えると納得の選曲です。

「迷ったときは大きな声で言ってみよう!」の部分が好きなのでそこも聴きたかったです。

 

『MELODY』

楠木ともりさんは脚の問題があっても、今できるやり方でマイクを使って空に想いを届けます。この曲の歌詞にも合っていますし、どのライブでも全力さを感じられるところがせつ菜に重なります。

最後のシャウトは『CHASE!』から持ってきたものと考えると、この衣装で『MELODY』を歌ってくれて良かったと思います。

 

『Märchen Star』

1stアルバムと2ndアルバムの曲をやるなら、もちろん3rdアルバムの曲も歌われますよね。彼方が座るための月のセットを現地で見ることができるのは今回が初めてです。

どんな夢だってね みんながいてくれるから

叶えられちゃう ここはそんな場所なのです!

本来は彼方のファンクラブのことを歌った歌詞ですが、今回はラブライブ!のことを歌っているように感じました。

 

『☆ワンダーランド☆』

アニメ2話を経てかすみが目指すワンダーランドの意味が進化しているのがいいですよね。曲が始まっても『Märchen Star』の月がなかなかステージから降りなくて、鬼頭明里さんが楽しそうにノっているところが見れましたね(笑)

この曲はバックスクリーンの映像が良かったので配信でももっと映して欲しいです。

 

『ドキピポ☆エモーション』

特徴的な璃奈らしいダンスが多いのはやはりこの曲ですね。しっとり系の曲も好きですが、璃奈の声は明るい曲調とよく合います。

ビビビのビームが可愛いです。

 

『Fire Bird』

果林らしさを出すなら『Starlight』かなと考える人が多いかと思いますが、選ばれたのは果林の情熱が込められた『Fire Bird』でした。

アニメ9話やスクスタのメインストーリー2ndシーズンを通して、スクールアイドルに対する本気度がかなり高いことが知られてきた今の果林らしいです。

 

『哀音ノ詩』

特殊イントロが現地で聴けるのは今回が初です。衣装や扇子を使ったパフォーマンスがとにかくすごいです。スクールアイドルからスクールアイドルに受け継がれるというストーリーを持つこの曲は今回のようなライブだと特にその意味が強まります。

 

『I'm Still...』

3校合同のライブで初めてソロ曲を披露することにどれだけのプレッシャーが掛かっているのか想像できません。そのような中しっかりと高い歌唱力を発揮できていて良かったです。

これだけたくさんの英語歌詞がある曲はラブライブ!では他にないですよね。虹ヶ咲が一番多様性を意識していて、新しいことに挑戦しているということを伝えられたのではないでしょうか。

 

『Queendom』

ランジュと法元明菜さん、あまりに印象が離れすぎていて『Queendom』を踊る姿が今まで想像できませんでした。実際にパフォーマンスが始まると、ランジュのように注目を集めるようなダンスに引き込まれてしまいました。衣装も思っていたよりギラギラしていてランジュらしいですね。

 

『L!L!L! (Love the Life We Live)』

ライブでL!L!L!衣装のグッズが売られていたり、前日の生放送でジングルとしてこの曲が使用されていたり、何かと伏線がありましたが、まさか本当にやるとは思っていませんでした。スクールアイドルというよりも、スクールアイドルのファンの気持ちが込められた歌なので、もとはラブライブ!のファン側だった虹ヶ咲のキャスト達がこの場で歌ってくれたことに感謝します。

 

 

Aqoursパート

曲数は他2校より少ないものの、圧倒的なオーラとパフォーマンスで場を自分達のものにしていました。2年半の想いもあり、会場は一気にAqoursの世界に塗り替えられます。

 

『WATER BLUE NEW WORLD』

まだ色がなくてこれから何色にも染まっていくというLiella!に対して、自分たちの青い羽を見せていくAqoursの本気が伝わってきます。

夢は夢のように過ごすだけじゃなくて

痛みかかえながら求めるものさ

2次元のAqoursが廃校を阻止できなかったけれどラブライブ!で優勝できたように、3次元のAqoursもライブが中止になっていくなか裏で積み重ねてきたものを2年半越しに見せてくれました。Aqoursはたくさん辛いことを経験しながらも夢に向かって負けずに頑張ってきたから歌に説得力があるんですよね。

 

青空Jumping Heart

『WATER BLUE NEW WORLD』から『青空Jumping Heart』の流れはラブライブ!決勝を再現しているかのようです。

この曲はいつからかAメロにクラップを入れる文化が形成されてきたのですが、私は正直苦手でした。音源に入っていない部分にクラップを入れるのがあまり好きじゃなかったんですよね。ただ今回久しぶりに現地でこの曲を聴いて、声が出せない今はこの文化もいいなと思えました。Aqoursが教えてくれているように、変化を受け入れることも大事ですね。

 

『Dance with Minotaurus』

予想外すぎて驚きましたが現地で聴けたことが素直に嬉しいです。盛り上がる曲ですし、サビのフリがとても可愛いです。

勘違いされて避けられているミノタウロスに対して優しく接する歌詞は、辛いことがあった時にラブライブ!に助けられている身としては共感できるものがあります。

 

『Fantastic Departure!』

この曲もカウントダウンライブではやらないと思っていました。

時代は波よりも速い 寄せては返さない

ただ前に流れる ああ前に

辛いことは無かったことにはできないし中止になったライブ達は戻ってきません。この曲はドームツアーや野外ライブが中止になる前にリリースされているはずなのに、そう歌っているように聞こえます。

 

未来の僕らは知ってるよ

Aqoursパートのほとんどが、"悲しいこともあるけど前に進もう" というニュアンスの曲で固められています。その流れで『未来の僕らは知ってるよ』は外せないですね。

歌いながら 雨に濡れながら

「絶対晴れる!」と、信じてるんだよ

辛い雨が降ってもいつかは晴れるということをAqoursは何度も教えてくれました。廃校となった浦ノ星女学院の名前をラブライブ!に刻んだり、失敗したライブ演出はしっかりリベンジしたり、そして何より、たくさんのライブが中止になっても今回ライブを開催してくれました。

I live, I live Love Live! days!!

本当は全力で叫びたいこの部分は、想いと力を一番込めてキラキラを振りました。

年末にラブライブ!を優先して会場に来ている人たちがLove Live! daysを生きていない訳ないじゃないですか。

ホンキをぶつけたら 叶うんじゃないかな...夢!

Aqoursから言われると自分も夢のために頑張ろうという気持ちに自然となるんですよね。カウントダウンライブで『未来の僕らは知ってるよ』を聴いて、よりラブライブ!に満たされた日々を過ごすために自分の人生を見直したいと思うようになりました。

 

 

『Shooting Voice!!』

ハモりがCD音源を超えていて序盤から圧倒されたと思えば、ダンスも思ったより激しくキレッキレでした。ダンスを見て曲の印象がここまで変わるのは初めてでした。

ねえキミは今どこにいるんだろう

ベッド?外?友達のとこかな?

どんな場所にいてもつながれるさ

耳を澄まして special time!

どんな場所にいる人にも声を届ける、全国各地でライブツアーを行っているLiella!らしいです。

 

『ミラクル STAY TUNE!』

最初から最後までわちゃわちゃしていて楽しいです。

想いは1つ 虹を咲かせに 虹ヶ咲!

ここみんなで声出したいですよね。

セリフパートをライブでも再現してくれたのが嬉しいです。自由な虹ヶ咲らしくて好きなんです。

この曲は12人曲ですが、スクールアイドルファンの想いで作られたL!L!L!と違って本当に12人のスクールアイドル同好会のために作られた曲なんですよね。だから彼女たちが揃って自由に楽しんでいる様子に魅力を感じるのかもしれません。

 

『not ALONE not HITORI』

幕間のラジオでも仰っていたように、曲調が優しくて聴いている側に「ひとりじゃないよ」と語り掛けているように聴こえます。

会いたいのに会えないなんて

くやしい つまらないっ

だけどつながる 僕らつながるよ

会いたいのに会えないのはファンだけでなくAqoursの9人も同じ気持ちだったと言われているようです。

いつからだろう?

君はいつから知ってくれたの

そんなきっかけとか知りたいよ

誰にでもAqoursを知ったタイミングがあり、Aqoursはそれを聞き出そうとしてくれています。聞き手は自分のために歌ってくれているんだなと思えて、この曲の "ひとりじゃない" 効果が強まるポイントになっていると思います。

 

 

『LIVE with a smile!』

ラブライブ!と一緒に年を越したらいよいよ3校合同のステージです。

自分が好きなAqoursと虹ヶ咲とLiella!が同じステージで歌っているんですよ。ライブが発表された時からこうなることは分かっていても夢の中にいるようでした。

輝きが生まれた あの季節を

僕たちはずっと走ってる

スクールアイドルを知ったきっかけってどのキャラクター、どのキャスト、どのファンにもそれぞれあって、みんなの心にはその時の輝きがまだ残っているんですよね。ステージ上だけでも26通りの輝きがあってやばすぎます。

 

ということを考えていたら、曲の終盤にはバックスリーンに "Love Live!" の文字が映し出されます。この9文字に涙を流すファンがどれだけたくさんいることでしょうか。千歌にとっては穂乃果、歩夢にとってはせつ菜、かのんにとっては可可、それぞれラブライブを知ったきっかけは別でも、あの "Love Live!" は彼女達にとって自分がラブライブ!に出会ったきっかけを思い出させていることでしょう。(穂乃果や千歌がUTX高校のビジョンでラブライブ!を知るシーンを連想します。)

 

私が好きなラブライブ!の台詞にこのようなものがあります。

ラブライブ!はずっとずーっと続いていくんだね!よかったー!嬉しい!!

高坂穂乃果

劇場版でのこの台詞や『SUNNY DAY SONG』から、μ'sは終わりにするけれど、スクールアイドル達の物語はこれからも続いていって欲しいという穂乃果の願いが伝わります。今ではμ'sがステージに立たなくても、『SUNNY DAY SONG』をセットリストに使わずとも、ラブライブ!の今を背負っている3校が合同でひとつの歌を歌うんです。私はバックスクリーンに "Love Live!" が移ったあの瞬間こそが、μ'sの願いが叶った瞬間だと思っています。

 

 

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございます。

全体的には各校が2021年を振り返るようなセットリストだったと思います。それぞれのスクールアイドルから受け取れるものがあるので、今回1グループのために会場に来た方も、全グループに興味を持って貰えたらラブライブ!も喜んでくれるはずです。

それでは皆様良いお年を。

星の連なり

 

はじめに

皆様こんにちは。そなです。

今回はラブライブ!スーパースター!! Liella! First LoveLive! Tour ~Starlines~の感想を書いています。(長い記事になってしまうため、リエラのうた及びアンコールは省略します。)

今回私は、福岡公演のDay1(現地)、Day2(配信)に参加しました。

これまでの記事に比べて文章量がかなり多くなっていますが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

 

オープニング映像

オープニング映像とともに『Main Theme of LoveLive! Superstar!!』が流れます。アニメ準拠のライブでは、そのシーズンのメインテーマがオープニングに使用されるのが恒例ですね。これまでのシリーズのような壮大さに加え、星のキラキラ感が味わえる一曲です。

スクリーンにはキャラクターの立ち絵、それに続いてアニメにおけるシーンのカットが表示されます。アニメ1期から1stライブツアー開始までひかりの速さでかけぬけてきたLiella!ですが、長いツアーの折り返しとなると、アニメの思い出にも少し懐かしさを感じます。(早い)

アニメ1期を通して5色になったLiella!の光は北九州へ。全国のファンが参加しやすいというツアーの魅力が表現されています。九州民として地元に星が降る演出には感動しました。

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『START!! True dreams』

Liella!は開幕から素敵な笑顔とキレのあるダンスを披露してくれます。素早い動きだけでなく溜めのある動きにもエネルギーを感じさせる、レベルの高いダンスに驚きます。(毎回驚きます。)

いつか僕らもなりたいよ 輝く最光星(スーパースター)

この部分で5人が向かい合って1つの星をつくるのが大好きです。ひとりひとりが夢を叶えるだけでなく、Liella!としてスーパースターになりたいという想いが感じられます。そして、その星を形づくっているのは親指と人差し指からなるLポーズです。今までのシリーズでも登場してきたLポーズですが、Liella!の場合はラブライブ!Liella!の両方の意味を含んでいそうですね。

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サビの振り付けにもLポーズが使われています。

 

『だから僕らは鳴らすんだ!』

ライブでは外せないクラップ曲ですね。『START!! True dreams』で見事なスーパースタートを決めたばかりのLiella!ですが、ライブの盛り上がりはさらに加速していきます。

Liyuuさんのダブルピースと最後の決めポーズがとにかく可愛いのでこれからライブに参加される方は注目してみてください。

この曲は全体的に特徴的な振りが多い印象ですが、しっかり習得してモノにしています。これはどの曲においても言えることですが、5人という少ないメンバーでミスをすると悪目立ちしやすい中、全員がレベルの高い動きを見せてくるのが凄いですよね。

パフォーマンスレベルの高さについては、パンフレットに書かれているメンバーの意気込みを読むと、より心にくるものがあります。そちらも是非読んでみてください。

YES!ひかりの速さでかけぬける

キミのおとと僕のおと もっとハヤク!ハヤク!

このライブをみんなでもっともっと盛り上げていこうというメッセージに聞こえました。歓声を上げることができない状況だからこそ "こえ" ではなく "おと" であることに意味を感じます。

 

『未来予報ハレルヤ!』

かのんがスクールアイドルになることを決意して人前で歌えるようになったきっかけの曲です。かのんが学校や街中でひとり歌っているという設定に反して、Liella!全員の歌唱パートやダンスシーンが描かれていましたね。まだLiella!を結成していないのに全員が歌うということに疑問を持った方もいることでしょう。

私は、3話でかのんが「歌える、ひとりじゃないから!」という答えを見つけることに関係があると考えています。クゥクゥに応援されたことでかのんはひとりではなくなり、歌い始めることができました。そこで見えた未来予報が、仲間と一緒にスクールアイドルをしている自分の姿なんだと思います。

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ライブでもアニメと同様に、上の画像のようなフォーメーションでパフォーマンスされていました。伊達さゆりさんは他4人よりも低いメインステージに位置するのですが、私は2階席だったということもあり、アニメに近い構図で楽しめました。

5人でのフォーメーション以外にも、別々の場所にいるメンバー2人が同じ振り付けをしているカットがあり、こちらも座席位置によってはキャストさん2人が重なって見えるのかもしれません。様々な角度から見ることでより楽しむことができそうなので、複数公演に参加できる方が羨ましいです笑

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別々の場所にいるかのんと千砂都がリンクするシーン。
ライブでは...

 

『GOING UP』

イントロがかかると各メンバーがそれぞれのキャラクターに合った動きを見せ、5人でのパフォーマンスが始まる... と思いきや、まさかのかのんソロでした。伊達さゆりさんの、のびのびとした歌声とダンスを浴びると穏やかな気持ちになります。

風船が雨にうたれてころがる

どこへ向かうか 分からないままで

だけど大空を夢みてるよ

かのんソロとして披露されたことから、冒頭の歌詞には歌えなくなったかのん(雨にうたれた風船)が空に飛びたいという想いが詰まっていると考えられます。ソロであったこと以外にも ”飛べるさ よっしゃ!” という歌詞がある『未来予報ハレルヤ!』のカップリング曲*1であること、かのんの好きな言葉が "雲の上はいつも晴れ" であることが根拠として挙げられます。

つまり『GOING UP』はアニメのストーリーに関連する曲ということになります。

このように考えると、イントロにおける他4人の動きにも意味が見出せます。すみれ(ペイトン尚未さん)は自撮り、千砂都(岬 なこさん)はダンス、恋(青山なぎささん)もダンス、そしてクゥクゥ(Liyuuさん)は手を胸に当てた後に何かに手を伸ばします。これは、2~3話の裏で各メンバーが行っていたスカウト待ち活動やダンスの練習を表現しているのではないでしょうか。クゥクゥはその時期に、歌えるか分からない状態のかのんとユニットを組んで、憧れのSunny Passionに勝たなければならない状況だったので、その心情を表現した振りにも見えます。

(その時点では明らかになっていませんでしたが、クゥクゥはスクールアイドルで成果を残さないと中国に帰らなければならない状況でもありました。)

 

『1.2.3!』

5人ではなくかのんクゥクゥ千砂都の3人での『1.2.3!』です。オリジナルと異なる人数でのパフォーマンスが続きます。

公演後に他の方から言われて気がついたことですが、この曲で表現されているのは2~3話でのクーカーの練習風景なんですよね。グループへの加入が早いすみれではなく、千砂都を含めたこの3人であるのも、千砂都がクーカーのダンスコーチを務めていたからです。実際に間奏では岬 なこさんの振り付けを他2人が後追いするパートがあるため、間違えないと思います。

曲の終わりには、岬 なこさんの表情が切ないものから決意を固めるようなものに変わります。2人と一緒にスクールアイドルをやりたいけれど、今はダンスに集中するという千砂都の決意のように見えます。

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『Tiny Stars』

3話のアニメ映像がスクリーンに映されます。劇中の代々木スクールアイドルフェスの観客の代わりに、会場のみんなでマリーゴールド*2パステルブルー*3の光を灯せることが嬉しいですよね。配信ではこのタイミングでカメラが客席に切り替わります。

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そして『Tiny Stars』が始まります。伊達さゆりさんとLiyuuさんの身長差がとても可愛いです。手のひらを合わせて左右に動くところなどは、身長差によって難易度が上がっていそうですよね。

サビには2人で星をつくる振りがあります。こちらも先ほど紹介した『START!! True dreams』の星と同様に、Lポーズを重ねたものとなっています。何か関係があるのでしょうか。

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2人のLでつくられた、ちいさな星。

駆け抜けるシューティングスター

追いかけて星になる

止まらない 止まれないよ まだちいさくても

この曲ではクゥクゥが書き留めた言葉をもとに、かのんが日本語で作詞をしています。憧れの流れ星であるSunny Passionを追いかけることで、まだちいさい自分もいつか星になるというクゥクゥの決意が感じられますね。

かのんさんの歌をはじめて聞いた時、それと同じぐらいワクワクしたんデス。

だからもう、かのんさんは私にとってのスターなんデス。夢なんデス。

唐 可可(タン クゥクゥ)ー ラブライブ!スーパースター!! 第3話 『クーカー』

クゥクゥがスクールアイドルとラブライブ!を好きになったきっかけはSunny Passionです。そして、Sunny Passionと同じレベルの胸の高まりをかのんにも感じてクーカーを結成します。これは憧れのかのんと一緒に、憧れのSunny Passion憧れのラブライブ!を目指し始める曲なんです。そのような曲にLポーズが多用されていることが、本当に素敵だなと思います。

(この段階ではLiella!というグループ名が決まっていないため、Lポーズはラブライブ!を示していると考えられます。)

 

『バイバイしちゃえば!?』

5人ではなく、千砂都すみれの2人による『バイバイしちゃえば!?』です。

サビの振りに合わせて、ブレードを左右に振るのが楽しいですね。左右交互というわけではなく少し複雑なため、一緒に踊っている気分をより味わえます。

悪いことばっか 思い浮かべるクセ

なおらなくて相変わらずのネガティブガール

冒険するぞって決めてもすぐUターン

もうなんか、なんか、なさけない

歌詞から読み取れるように、根はネガティブ思考だけれどポジティブ思考になりたいと思っている人物のことを歌った曲です。2人はこの特徴に結構当てはまっているような気がします。

千砂都はかのんに尊敬されて彼女の原動力になってるにも関わらず、それに気づかないほどにネガティブです。自信がないことでスクールアイドルに入ることを我慢していましたが、自信をつけるためにダンスに打ち込んでいた点にはポジティブさがありますね。

すみれは憧れだったセンターに選ばれても、不安でその事実を受け入れられないネガティブさを持っています。しかし、普段は隙あらば自分がセンターにふさわしいと主張することで、自信がある風に装っています。

衣装の着替えを考慮したメンバー選定だとは思いますが、セットリストがアニメの時系列に沿っていれば『常夏☆サンシャイン』よりも前、この2人がまだ悩みを抱えてる時期に当てはまります。

 

『常夏☆サンシャイン』

本来であればいきなり歌唱から入る曲ですが、波の音から始まる特殊仕様でした。アニメ準拠のライブだからこそ、アニメでの会場である神津島の雰囲気は大事ですよね。

手を高く挙げてくるくる回したり、ジャンプする部分もあり、とにかく盛り上がります。Foo!、ドッカーン!のような合いの手も多く、歓声ありのライブでいつか聴きたい一曲です。

間奏では伊達さゆりさんに背中を押され、ペイトン尚未さんに手を引かれ、そしてLiyuuさんとハイタッチする岬 なこさんの姿が見られます。メンバーに歓迎される様子を表した演出の後には、得意のダンスが披露されます。かのんと一緒に何かをやりたかった千砂都が自分に自信を持って、みんなにも歓迎されて加入できたことが本当に嬉しいです。

このパートのダンスでは、岬 なこさんが足を上げてペイトン尚未さんを潜らせるところがかっこいいです。締めのロングブレスもロングすぎてヤバいですね。

なこなこ…

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『瞬きの先へ』

8話のアニメ映像からの流れで『Wish Song』が来ると思いきや、葉月花*4の想いが恋や結女*5に伝わった全校集会のシーンから『瞬きの先へ』が始まります。ステージに瞬く星々が綺麗です。

この曲、スポットライトの使い方がとにかく素晴らしいと思いました。ソロパートでは1人を照らし、かのちぃ*6やクゥすみ*7のパートでは向かい合って歌う2人を照らします。

前半は恋を除いた4人しか出番がないということもあり、これまでのメンバーひとりひとりの想いや、メンバー同士での関係を歌っているのでしょう。

サビの終わりの部分では、ついにが登場してバレエの動きを見せます。学校のために恋が頑張ってきた音楽は、スクールアイドルではなくバレエでした。それをスクールアイドルに加入する前のタイミングで堂々と披露しているところが熱いですね。

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ご存じの方も多いかと思いますが、『瞬きの先へ』は劇伴の『結ばれた想い』がもとになっています。恋が加入する8話のサブタイトルが『結ばれる想い』であることから、全校集会のシーンのために作曲された劇伴だと推測できます。曲終盤でかのんが恋をスクールアイドルに誘うアニメ映像が流れて『Wish Song』に繋がるということもあり、全校集会から恋が加入する間の曲と考えられます。

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『Wish Song』

5人が向かい合って手を繋ぎ、星をつくるところがお気に入りポイントです。メンバーが5人になってはじめて星になることができました。

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いつの日か聴いた希望のメロディが

すばらしい今をつくったの

抱きしめて連れてゆこう

この曲の衣装は恋の母から引き継いだ衣装がもとになっています。 "いつの日にか聴いた希望のメロディ" も恋が昔聴いた母の曲を指していて、それを再現したのかもしれませんね。

『瞬きの先へ』前までのシーンでは、音楽で学校が結ばれるという花の想いが叶ったという話ですが、ここではさらに、花にとって最高の思い出であるスクールアイドルを自分の娘が引き継いでるという形でも想いが結ばれているんですよね。

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『ノンフィクション!!』

会場に響くこの曲の重低音を全身で感じることができるのは、現地ならではの楽しみです。複数公演参加者の話によると、北九州ソレイユホールは特に音響が良かったとのことでした。

証明してあげるわ

不可能なんてないってことを

崩してみせるポーカーフェイス

虜にしちゃうよ?

この曲のセンターは他の曲よりも特別で、4人のメンバーを従えるようにステージを移動します。上記の歌詞とも相まって、センターの座を勝ち取って自信を手に入れた、すみれの堂々とした様子がライブで伝わってきました。

しかし、この曲はすみれだけのものではありません。他4人のソロパートではそれぞれのメンバーカラーのスポットライトが使用されていて、センターである自分以外にも配慮しているのです。自分がセンターになることだけを考えていた、4話のすみれからは想像もつかないほど成長していますね。

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『Day1』

こちらも『ノンフィクション!!』同様に音とラップを直接浴びるのが気持ち良いです。ペイトン尚未さんの無表情と笑顔の切り替えが素晴らしく、印象に残っています。そして何よりラップがかっこよすぎます。

遅すぎるなんてない

不可能なんてない

いつだって 思い立ったらその日が始まりの Day1

何かを始めることに遅すぎるなんてないから、今からでも始めちゃおうという歌詞なんですけれど、ライブにおいてはDay2から参加してもあなたにとっては今日がDay1という風に捉えられます。特に今回は全22公演のツアーということで、前半の10公演に一度も現地参加できていなかった私にとってかなり刺さりました。

他のカップリング曲のようにストーリーでの時期を予想すると、『ノンフィクション!!』の直後だと思われます。次の11話ではかのんがひとりで歌うため、そこには関係なさそうですね。すみれセンター、ラップ、不可能なんてない(歌詞)、のように『ノンフィクション!!』との共通点が多いため、長年恵まれなかった主役を努力して手に入れたすみれへのボーナスステージなのでしょう。

 

『Dream Rainbow』

綺麗なハーモニーから始まります。11話で小学校を下見に行ったときにひとりで歌えなかったかのんに寄り添って5人で歌っているときの声ですね。純粋にアニメシーンの再現が好きなので、キャストさん5人によるハーモニーが聴けて嬉しいです。ライブ会場が、アニメでのステージに似ている点も再現性が高くていいですね。

声を重ねるたびに感じてる

無限にふくらむときめき

行けるよ だって君がいっしょだから

たとえばそう 夜空にも虹が架かる

ひとりでは歌えなかったけれど、みんなと一緒だとかのんは歌うことができました。5人だから、5色の虹が夜空に架かるんです。

これはみんなで叶える物語なんですよね。3話での「歌える、ひとりじゃないから!」に通ずるものがあります。

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『Dream Rainbow』の歌い出しは、
11話での5人の歌声です。

 

『私のSymphony』

前曲からの流れで、一緒に歌っていた4人がステージからいなくなり伊達さゆりさんは不安な様子を見せます。アニメでは、グループのためにかのんをひとりで歌えるようにするべきだという4人の考えのもと、かのんはひとりでステージに立つことになります。ひとりになったかのんの不安な気持ちを演劇のように表現されていますね。

そして見事な独唱が始まります。『GOING UP』とはまた違い、静かな曲の中、伊達さゆりさんの歌声を堪能できます。泣きそうになりながら歌っているのが演技なのかはわかりませんが、トラウマに挑んでいるかのんと重なって見えます。

かのんはスクールアイドル活動、この挑戦を経て大好きな歌を再び歌えるようになりました。これは私を叶える物語ですね。(『私のSymphony』は1stシングル『始まりは君の空』の[私を叶える物語盤]にのみ収録されています。)

1番を歌い終わるとアニメ映像とシンクロしてかのんのもとへ他4人が駆け付けます。個人的に、1番の歌詞がかのんのことを歌っているように感じていたので、2番以降をみんなで歌うことにも納得できました。

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『Starlight Prologue』

『Dream Rainbow』で5色の虹が架かかり、『私のSymphony』でラブライブ!東京大会の課題であった独唱パートをクリアしてはじめて完成するステージです。

みんなで叶える物語、私を叶える物語の両方を兼ね備えた曲なんですよね。

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アニメでは、この曲を披露してもSunny Passionには勝てず、全国大会への進出を逃してしまいます。

私、悔しい...

折角みんなが協力してくれたのに、何もお返しできなかった。

みんなが協力してくれたのに、何も返せずおしまいになっちゃった...!

澁谷かのん ー ラブライブ!スーパースター!! 第12話 『Song for All』

勝ちたい...

私、勝ちたい!

勝ってここにいるみんなを笑顔にしたい!

「やった!」って、みんなで喜びたい!

私たちの歌で、Liella!の歌で、結ヶ丘の歌で、優勝したい!

いや...   優勝しよう!!

澁谷かのん ー ラブライブ!スーパースター!! 第12話 『Song for All』

みんなに協力して貰ったにもかかわらず、勝てなかったかのんは悔しい思いをして、スクールアイドルにおける勝敗に意味を感じるようになります。アニメではSunny Passionとの出会いを通して徐々に誰かのために歌うことを意識するようになるLiella!ですが、そのストーリを経て、このライブでは観客であるみんなのために歌ってくれているのが嬉しいです。

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ちなみに、このシーンで流れている劇伴のタイトルは『星の連なり』です。8話においても使用されていますが、個人的には12話の印象が強いです。神宮音楽学校時代の生徒の想い、加入するときの各メンバー想い、協力してくれた生徒や地域の方の想いが連なっているのかなと思っています。本ライブツアーのタイトルは "Starlines" であり、全国のファンたちの想いを結んでいくものですよね。 これに近いものを感じます。

『未来は風のように』

エンディングでのキャラクターと同じ動きをするキャストさんが可愛いです。アニメを12話まで見ていると最低10回は目にしている映像ですので、ほとんどの方にとって思い入れが深いものだと思います。

2番に入るとスカーフを振ったり回したりする振りがあります。スカーフはそれぞれのメンバーカラーになっていますが、このときに着ている『Starlight Prologue』衣装の色と揃っているため、より映えます。

1期の最終話である12話も『Starlight Prologue』ではなく、このエンディング曲で終わります。ライブも同じようにこの曲で締めるのがいいですね。

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クゥすみ...

 

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございます。

ここまで書いてきたように、挿入歌として使用されなかったカップリング曲についても、今回のセットリストを通してアニメの一部になることができました。また、アニメでは見えない部分の振りやフォーメーションを見ることでストーリーの解像度を上げていくこともできます。

ラブライブ!シリーズのアニメは、アニメ準拠のライブを経て完成するものだと思っているので、今回のセットリストは特に刺さりました。現実世界におけるキャストさんやファンがいて、はじめてストーリーが完成されるのが好きなんですよね。

他にもアニメに結び付けられる要素は隠されていると思いますので、残りの公演で探してみてはいかがでしょうか。

*1:『だから僕らは鳴らすんだ!』や『この街でいまキミと』のように、CDのタイトルになっていない曲のこと。B面とも呼ばれる。

*2:澁谷かのんのメンバーカラー。

*3:唐 可可(タン クゥクゥ)のメンバーカラー。

*4:葉月恋の母親。結ヶ丘女子高等学校の創立者であり、2年前に他界している。

*5:結ヶ丘女子高等学校の略称。

*6:かのんと千砂都のこと。かのちぃ...

*7:クゥクゥとすみれのこと。クゥすみ...

おもちゃ箱な彼女たち

はじめに

皆様こんにちは。そなです。

現在、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会は UNIT LIVE & FAN MEETING の真っ最中ですね。

今週末には3公演目のA・ZU・NAのステージが控えています。

本記事では今回の公演をより楽しんでいただくために、私が考える A・ZU・NAの魅力について紹介します。

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ユニットのコンセプト

私は各ユニットの1stシングルを初めて聴いたとき、正直に言うとA・ZU・NAの楽曲だけにはあまり魅力を感じませんでした。

それは、当時の私が A・ZU・NAは多様性というニジガクのテーマを活かしていない と感じていたからです。

DiverDivaは相反する2つの個性をぶつけ合うことで新たな個性を生み出し,QU4RTZは4つの強い個性を調和することで新たな個性を生み出しています.それに対してA・ZU・NAは3つの個性の足し算にしかなっておらず、新たな個性が生み出されていません。

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A・ZU・NAの楽曲を繰り返し聴いているうちに私の中で、もしかしたらA・ZU・NAは最初からユニットとしての個性を出すのではなく、たくさんの個性が集まる場を作ろうとしているのではないかという考えが芽生えました。

各ユニットのコンセプトについては過去の記事でも少し触れています。

pertheater.hatenablog.com

 

そんな私の考えを肯定してくれたのは、ラブライブ!スクールアイドルフェスティバルALL STARSでした。スクスタのメインストーリー 26章では各ユニットが結成された経緯について描かれています。

A・ZU・NAは歩夢の勘違いをきっかけに結成されるのですが、詳しい内容については割愛します。面白い話なのでぜひ読んでみてください。

さて、ここで知っていただきたいのは、メインストーリーにて明かされたA・ZU・NAのコンセプトについてです。

A・ZU・NAのコンセプトについて、歩夢は以下のように発言しています。

私の好きなかわいい世界、

せつ菜ちゃんの言うドキドキやワクワクが詰まったパフォーマンス

そして、しずくちゃんの言う物語性があって

掛け合いがあるような、

そんな曲も入れられると思うんだ

上原歩夢ー メインストーリー 26章 第7話『おもちゃ箱な私たち』

お互いの強い個性をそのまま活かして、1つの楽曲の中で掛け合いを行うことにユニットでパフォーマンスをする意義を見出しています。

新しい個性を生み出すのではなく、A・ZU・NAそのものが、たくさんの個性を詰め込んだテーマパークのような場所になっているんですよね。

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この個性を詰め込んだテーマパークというコンセプト、あらゆる個性を受け入れてくれる場所とも受け取れないでしょうか。

みんなが大好きを叫ぶことができる場所、素敵です。私がニジガクらしさを活かしきれていないと思っていたA・ZU・NAこそが、最もニジガクらしいユニットだと今では思います。

 

コンセプトと楽曲

前節で紹介したコンセプトを踏まえて、A・ZU・NAの楽曲をいくつか振り返ってみましょう。

『Dream Land! Dream World!』

まずはA・ZU・NAの1stシングルです。

スクスタのメインストーリーで明らかになったコンセプト通り、テーマパークを題材とした楽曲になっています。

「ほら、あそこに大人気のジェットコースターが見えます!」

「ホラーハウスもあるんだよ!」

「シアターもおすすめです!」

(歌詞カードに記載されていないため表記は独自のものです。)

ジェットコースター、ホラーハウス、シアター。3人が好きそうなアトラクションですよね。声が大きいせつ菜は絶叫系が似合いますし、愛が重い歩夢は幼馴染とホラーハウスに入りたいのでしょう。演劇好きのしずくは当然シアターを推しています。

A・ZU・NAランドは3人の大好きがつまったテーマパークなのです。

悲しみに暮れてても(Don't worry)

ここに来れば笑顔になれるんだ

誰だって

ここで強調したいのは "誰だって" という歌詞です。A・ZU・NAの3人だけでなく、誰でも受け入れて笑顔にしてくれる、つまり前節で記した通りあらゆる個性を受け入れてくれるんです。

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2ndライブの映像においても、テーマパーク風のイラストが確認できますね

 

『Cheer for you!!』

こちらは同じく1stシングルに収録されている楽曲です。

誰かを好きになるのって

すごく素敵なことでしょ

「大好き!」を届けに行こうよ

ためらわないで まっすぐに

ありったけの想い 伝えなくちゃ

私はそばにいるからねっ!

勇気だして!Cheer for you!!

サビの歌詞からは誰かの恋愛を応援するA・ZU・NAの様子が浮かんできます。

Pinkに染まった頬

感知しました 恋心

まるで風船みたい

膨らむHeart 止まんないよね

膨らんでいく恋心を風船に例えていますね。

『Dream Land! Dream World!』のジャケットイラストでは風船がとんでいるため、もしかしたらカップリングであるこの楽曲を意識しているのかもしれません。

Dream Land! Dream World! A・ZU・NA [上原歩夢 (CV: 大西亜玖璃)、桜坂しずく (CV: 前田佳織里)、優木せつ菜  (CV: 楠木ともり)] CDシングル - Neowing

溢れ出す胸いっぱいの「大好き!」を

キミ色の風船に乗せて

飛ばそう Go!

A・ZU・NAは応援される側の "キミ" の色も大切にしてくれます。

ここで、上に載せたジャケットイラストをもう一度ご覧ください。A・ZU・NAのメンバーカラーであるライトピンク、ライトブルー、スカーレット(赤)、の他にもオレンジやグリーンの風船が確認できます。

ここからも分かるように、やはりA・ZU・NAは3人だけでは完結しない世界なんですよね。

 

『フォルクロア ~歓喜の歌~』

最後はライブで聴いて大歓喜したいこの一曲です。

ふわり 蝶が舞い 木々は躍り

花びら揺れる五重奏(クインテット

五重奏という言葉が登場しますね。A・ZU・NAの構成人数である3人よりも多い人数で演奏しているということになります。

やはり、A・ZU・NAの世界は3人では完結しません。

最も人数が多いQU4RTZでもメンバーは4人なので、そこも意識しての "五" なのでしょうか。

命あるもの ここに集まれ!

手を取り合える夢のカーニバル

命あるもの、つまりすべての生物に対して集まれ!と言っています。繰り返しになりますが、これはA・ZU・NAランドがあらゆる個性を受け入れてくれる場所だから歌える言葉です。

ちなみに、サビにも "みんなで唄おう" 、"キミの場所まで" のように、メンバー以外のみんなについての歌詞があります。

 

以上のように、A・ZU・NAは "みんな" が大好きを叫ぶことができる、”みんな” の個性を受け入れてくれる場所だと考えられます。

A・ZU・NAは自分を受け入れてくれる、そのような気持ちで楽曲を聴き、ライブに参加してみてはいかがでしょうか。

 

本筋からはズレますが、『Kakushiaji!』や『HAPPY NYAN! Days』などの、他2ユニットでは歌えないような楽曲があるのも、個性に縛られないA・ZU・NAの魅力なのかも知れないですね。

今後どのような楽曲が生まれてくるのか楽しみです。

 

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございます。

A・ZU・NAのことをもっと好きになっていただけましたでしょうか。

今週末はA・ZU・NA の UNIT LIVE & FAN MEETING を全力で楽しみましょう!!

私にとってのLoveLive!

はじめに

皆様こんにちは。そなです。

本日6月30日は何の日かご存知でしょうか。

そうです。ラブライブ!の誕生日です。気づけばラブライブ!も11周年ということで、心からお祝い申し上げます。

 

本記事は生春[@Time_mrsi]さんのブログ企画に参加する形で執筆しております。

興味のある方はツイート、メモ帳のスクリーンショット、ブログなど、お好きな方法で参加してみてください。

 

さて、本題に入ります。

今回のテーマは【あなたがラブライブ!を追いかける上で大切にしているものを、3つ教えてください】ということで、私が特に大切にしているもの、魅力的に感じているもの3つについてお話したいと思います。

 

 

1.『終わり』

1つ目は『終わり』です。

「えぇ...?終わり?」と感じた方も多いと思いますが、マイナスなイメージを捨てて読んでいただけると幸いです。

結論から述べると、「ラブライブ!美しい終わりを意識したコンテンツであり、私もそれを大切にしてラブライブ!を追いかけたい!」というのが私の意見です。

1.1. μ'sにとっての『終わり』

私はμ'sの劇場版を映画館で視聴したことをきっかけにラブライブ!にハマりました。"9人" の "スクールアイドル" としてのμ'sを大切にするために、3年生の卒業と同時に活動を終了したμ'sにときめきがとまりませんでした。

このように自分がコンテンツにハマった経緯から、私は『終わり』に注目してラブライブ!を見るようになりました。

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僕たちはひとつの光』に限らず、μ'sの楽曲には終わりを意識させるものが多いですよね。『ユメノトビラ』や『そして最後のページには』など...

瞳はレンズ僕の心へ 君の笑顔残そう

やがて思い出へ変わるのかい?

そんなことは今は考えないで

ユメノトビラ

上記の歌詞からは、『終わり』が来ることを考えたくないからこそ、それを考えずに今を楽しむ姿勢が伝わってきます。

 

真っ白なノートブックへと想い出が増えてゆく

表紙に小さくありがとうって書きたいな

いつかね... いつかね!

『そして最後のページには』

ノートブックに想い出が増えてゆき、やがて完成する本のタイトルを、『ありがとう』と既に決めているように私は解釈しています。

どのような『終わり』を迎えたいか考えつつ、その理想を目指してさらに頑張ろうということですね。

 

紹介した2つの楽曲より

『終わり』を目指しても、『終わり』から目を背けても今を全力で生きるきっかけとなるので、どちらを選択するにしても『終わり』を一度意識することが大切なのかなと思います。

1.2. Aqoursにとっての『終わり』

Aqoursはμ'sと比較して活動初期の方から『終わり』を意識していのではないでしょうか。

キャストはAqoursの1stライブを行う前に東京ドームで『僕たちはひとつの光』を聴いており、高海千歌は『ユメノトビラ』にときめいてスクールアイドルを好きになっています。どちらも『終わり』を感じる楽曲ですね。

Aqoursの楽曲にも『終わり』を感じるものはあります。

そんな強い想いなんて まだわからないけどいつかは

心からの気持ちこめて 歌ってみたいから(それはいつかな)

『待ってて愛の歌』

 

愛のうたの響きは優しく悲しいんだね

なぜかは知らずに ねえ胸が痛いよ

愛のうたの香りは潮風より青くて

もっと確かめたい香りさ(青く切ない香りさ)

『待ってて愛の歌』

『待ってて愛のうた』は2ndシングルに収録されているため、初期の楽曲と言えるでしょう。

始まったばかりのこの頃から、Aqoursは既に切なさを知りたがっています。

 

知りたいのは素晴らしい夜明けと 切なさを宿す夕焼け

HAPPY PARTY TRAIN

 

はじまりと(さよならを)くりかえして

HAPPY PARTY TRAIN

3rdシングルである『HAPPY PARTY TRAIN』でも、切なさを知りたいと歌っています。はじまりがあればさよならもあるという点も、少し大人びた感じがあっていいですよね。

 

このような『終わり』観を持っていることが、μ'sのファイナルライブを共に見届けた仲間として私がAqoursを応援したいという気持ちに繋がっている気がします。

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1.3. 『終わり』のまとめ 

以上のように、私が大切にしている『終わり』は終わる瞬間だけでなく、終わりを意識しながら生きる "今" を含んでいます。

何事にも『終わり』があるから、それを美しいものにするために、後悔しないために今を全力で生きるということですね。ラブライブ!を楽しむことも、人生のそれ以外の部分も...

それこそが  "今が最高!" なのではないでしょうか 。

 

 

2.『始まり』

私が大切にしていること、2つ目は『始まり』です。

またしても私がハマったきっかけであるμ'sの劇場版の話になりますが、私はμ'sの美しい『終わり』だけでなく、ラブライブ!が続いていくといった部分にも魅力を感じました。

ドームも夢じゃないよね!これでドーム大会も実現したら、ラブライブ!はずっとずーっと続いていくんだね!よかったー!嬉しい!!

高坂穂乃果

劇場版ではこのように穂乃果が発言しています。

放映が開始された当時、既にラブライブ!の続編が始まることが明らかになっていたため、劇場版の世界だけの話ではなく、実際にラブライブ!が続いていくことが楽しみで仕方ありませんでした。

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Aqoursの『始まり』を楽しみにしていた私は、生放送や浦ラジ、TVアニメを初回から欠かさず視聴しました。同じラブライブ!のファン、ラブライバーとしてAqoursとは一緒に走りたいなという気持ちでしたね。『始まり』から見ているだけあって、Aqoursは私にとって最も思い入れが深いグループとなっています。

同様にニジガク(虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会)も初回から生放送を視聴していましたが、アニメやゲームなどの背景ストーリーが追加されるまでに長い時間があり、スクスタがリリースされるまではハマることができませんでした。ニジガクはハマっていなかったこともあり、1stライブに参加できていないので、今では少し後悔しています。

Aqoursやニジガクへのハマり方を振り返った結果、自分にとってコンテンツの『始まり』が大切であることを再認識して、Liella!に関してはしっかり生放送やラジオを視聴しています。来月からのTVアニメも楽しみですね。

 

 

3.『成長』

私が大切にしていること、3つ目は『成長』です。

『成長』にはキャラクターの『成長』、キャストの『成長』など、様々な意味を含ませています。(キャラクター、キャストの『成長』に関しては、多くの方が既に魅力を感じていると考え、説明を省略します。)

3.1 楽曲の『成長』

ラブライブ!のライブでは楽曲に新たな魅力が付加されます。

例を挙げるとMV等で後悔されていない振り付けが披露されたり、キャストが新しいこと(ピアノやロンダートバク転など)に挑戦したりする時ですね。

ライブ後にその楽曲を聴くと、今までとは違った風に聞こえる、皆様もこのような経験はありませんか?

これを私は楽曲の『成長』と呼んでいます。

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1つの楽曲についてでも、ラブライバーの数だけ解釈があると思いますが、これも『成長』ですよね。聴き手が多いほど楽曲が持つ意味が増えていきます。

ライブ後の打ち上げで、他のラブライバーの感想をきくことで、自分の中でも楽曲が『成長』していきますよね。

楽曲を聴いたり、他のラブライバーと感想を話すときには、自分の解釈と、他の方の解釈の両方を大切にしています。

3.2 ラブライバーの『成長』

成長するのはコンテンツだけではありません。ラブライバーも成長します。

実際に私の周りのラブライバー達も、ラブライブ!から得た教訓を人生に取り入れたり、ライブに参加したことをきっかけに自分の夢を見つけたりしています。

何よりキャラクターやキャストの成長を目の当たりにすると熱、原動力のようなものを貰えますよね。

 

以前ある方とお話している際に、ラブライバー全体として成長している部分もあるという結論に至りました。

コンテンツ発足初期に比べて、現在はブログを書いたりツイキャスで配信するといった文化が確立しており、楽しみ方や、その共有の幅が広がっています。

3.3 『成長』のまとめ

ストーリーが進むにつれて『成長』していくキャラクター、それと同時にライブ等を通して『成長』していくキャスト、様々な意味が日々付与されて『成長』していく楽曲、これらを原動力に私たちラブライバーもそれぞれ『成長』し続けていきたいですね。

 

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございます。

自分が大切にしているものを言語化することで、自分の人生やラブライブ!を追う際の指針になると思いますので、皆様も是非トライしてみてください。

一緒に大好きを見つけましょう!!

 

夢の始まり

はじめに

お久しぶりです。そなと申します。

遅くなってしまいましたが、『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 3rd Live! School Idol Festival ~夢の始まり~』の感想を書いていきたいと思います。

本記事は披露された楽曲の一部について、1曲ずつ感想を述べる形式ですので、全体としてのまとまりが無い点に関してはご了承ください。

 

 

1.『虹色Passions!』

この曲が1曲目であることは予想できていましたが、実際に生で聴くとニジガクのライブ、アニガサキの世界に来たのだなという気持ちになります。

夕凪(この瞬間)

このまま(とどまって)

夢の香り 連れて行かないで

もっともっと追いかけていたい

また明日会おう ここで

本ライブの1曲目、そしてアニガサキのオープニングテーマであるにも関わらず、どこか終わりを連想させる歌詞が好きです。

夕凪は無風の状態なので、夢の香りを連れ去る風がこのままずっと吹かずにいて欲しいということですね。

夢を見ている今が終わることに切なさを感じているのだと思います。DAY.1が終わるのは寂しいけれど、また明日ここ(メットライフドーム)で会おうと言われているようにこの日は聞こえました。

 

 

2.『CHASE!』

『CHASE!』の直前にはアニガサキ第1話のアニメーション映像が流れました。我々ファンが、普通の女子高生として描かれていた高咲侑の視点でライブを見るために必要な映像ですね。

そして『CHASE!』も侑の視点で見ることができましたよね。そう、炎の演出です!この炎はアニガサキ世界では侑にしか見えていません。観客を作品の主人公として始まったこのライブがどのように進んでいくのか、ワクワクして止まりません。

 

この炎の演出にはもう一つ意味があると思います。それは優木せつ菜の夢です。彼女は第4話で、ライブで火薬を派手に使いたいと発言しています。火薬ではないですが、派手な炎の演出を披露できたことで、せつ菜の夢が次元を超えて叶ったのではないでしょうか。夢を叶える場所ですね。

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第13話のせつ菜のステージには、炎を模した飾りが確認できます。今回メットライフドームのステージに本物の炎が上がったことを嬉しく思います。

 

 

3.『Dream with You』

アニガサキ第1話を再現したアカペラからのスタートには、多くのファンが感動したことでしょう。アニメ準拠のライブが好きな私にとって、このようなシーンの再現はたまりません。

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言葉じゃ足りないから

歌に乗せるんだ

あなたに届いてほしいよ

Beating my heart

自分の大好きを我慢していた上原歩夢がせつ菜の『CHASE!』をきっかけに、大好きを歌で表現していることが、スクールアイドルらしくて大好きです。

このような素晴らしいシーンをアニメーション映像、アカペラ、階段で再現してくれてありがたいです。

 

 

4.『Poppin' Up!』

この楽曲、他のアニガサキソロ楽曲と違って、劇中での中須かすみの悩みについて歌ったものではないんですよね。かすみの自分自身との戦いはアニガサキより少し前に『無敵級*ビリーバー』で行われています。

それを乗り越えたかすみはアニガサキでは、他の人の大好きを邪魔しないようにする方法に悩むわけですが、『Poppin' Up!』はその結果叫ぶことのできたかすみ自身の "大好き" を歌っています。

2ndライブにおいて相良茉優さんが披露した『無敵級*ビリーバー』はできが良いものとは思えませんでしたが、アニメでのかすみの成長スピードを超えて、『Poppin' Up!』では完璧なパフォーマンスを見せてくれました。

演じるのが得に大変なキャラクターだと思いますが、恥ずかしさや不安を捨てて、無敵級の可愛さを見せてくれましたね。(特にSelfieは感動レベルでした。)

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5.『DIVE!』

髪色を青にしているのが、楠木ともりさんらしいですよね。ラブライブ!キャストさんが髪色をメンバーカラーに寄せるのは珍しい事ではないですが、青は特に派手で覚悟を感じます。本気系スクールアイドルです。

両手を広げて

解き放した昨日が

翼になる

 

大事な気持ち まるで裏切るように過ごした

昨日にはもうバイバイして

『CHASE!』

 

過去を否定して切り捨てようとしている『CHASE!』とは違い、『DIVE!』では自分の過去と向き合い、翼にしています。

 

余談ですが、せつ菜以外の同好会メンバーも、自分の過去を否定しないという答えに辿り着いていますよね。それぞれの "大好き" がバラバラだからソロで活動しているニジガクですが、このような部分やソロ活動が向いているという点は、共通していて面白いですよね。

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6.『サイコーハート』

単純に盛り上がる曲としてライブが楽しくなります。

村上奈津実さんの体力すごいですね。体力も日々向上しているのか、今までのライブよりも楽しむ余裕があるように感じました。

ハートの振り付けが様になっています。笑顔が素敵ですね。

声が出せない状況で間奏にクラップを入れるあたり、宮下愛は本当に楽しいの天才だなと思いました。

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7.『La Bella Patria

この楽曲は難しい振り付けが多いのに、手足の動きがスムーズで軸がぶれないところがすごいですね。

自分の気持ちに

ウソをつくのって

すごくむずかしいね

エマ・ヴェルデの "大好き" が相手ありきだからこそ出てくる言葉です。

今までの3人の "大好き" とは少し異なりますね。

 

夢と夢が集まれば

新しい夢を運んできてくれる

そう 叶えていこうよ!

La Bella Patriaは直訳すると美しき故郷ということですが、そのままの意味でスイスのことだけを歌っているとは思えません。実際に同好会メンバーである朝香果林に対して歌った曲ですので、同好会を第2の故郷としているのかなと思います。

 

そして同好会に留まらず、多くの方の夢が集まれば新しい夢が生まれるんです。まさにスクールアイドルフェスティバル、この3rdライブにぴったりな楽曲ですね。

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8.『ツナガルコネクト』

第6話では段ボールに閉じこもっていた天王寺璃奈が、スポットライトに照らされたステージに自ら歩いていく姿に勇気を貰いました。

ライブでは3次元での田中ちえ美さんの表情が璃奈ちゃんボードの役割を果たしていますが、2次元の璃奈もいつかボード無しで感情表現できるといいですね。

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ヒトリでカンペキじゃなくていいんだ・・・

みんなと一緒に Going

私にできること

見つけていくから Ah

1番好きな部分です。ソロアイドルをやっている人間から出てくる言葉じゃないですよ。"ライバルだけど仲間" なんですよね。

 

 

9.『Butterfly』

近江彼方がしっかりとダンスをしているのって珍しいですね。そしてダンスのレベルが高かったですね。(腰…)

そな流ライブの楽しみ方として、キャストさんは自分のためにパフォーマンスをしていると思い込むといったものがありますが、流石に自分自身に、「自分は彼方の妹だ」と暗示をかけることはできませんでした。

『Butterfly』近江彼方と近江遥だけの楽曲であって欲しいのです。鬼頭さんもMCで遥ちゃんを呼んでいましたね。

妹が夢を叶えることも、自分の夢の中に含まれているのが良いですよね。それが一方通行ではなく共依存なのが、より素晴らしいです。

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10.『Solitude Rain』

衣装、楽曲、歌、ダンスどれをとっても最高のパフォーマンスでした。特に白しずくと黒しずくを交互に意識したと思われる歌い分けに惹かれました。

白と黒の衣装を纏ったダンサーは、最初は桜坂しずくより下にいましたが、やがてしずくはダンサー達と同じ高さに降り、彼女らの力を借りて高く跳びます。

第8話で璃奈が「きっと 今のしずくちゃんしずくちゃんだよ。」と言っていたように、白と黒の両方のしずくがいて初めて跳べたんです。

過去の自分、変わりたい部分も否定しない虹ヶ咲らしくて完全にときめきました!

(同じようにこの楽曲の歌詞とPVでは、雨と晴れの両方を良い意味で捉えていますよね。その両方が無いと虹が架からないという点も、黒しずくと白しずくの関係のようで好きです。)

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11.『VIVID WORLD』

 ソロ楽曲の中で1番好きな楽曲です。

空からこぼれ出す

星座の瞬きは

目を閉じてもまぶしく

光る 走衣装にも

星座というのは異なる輝きを持った星々の集まりです。これは虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会を表しているのかなと思います。

サビでもメンバーカラー9色の光が見られますよね。この大好きなシーンに、9色のレーザーにメットライフドームで出会うことができて本当に嬉しく思いました。

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上述のように、『VIVID WORLD』はソロ楽曲であるにも関わらず、同好会のメンバーのことを歌った曲です。

だからこそ、8色の輝きを連続して見た後のロイヤルブルー、いや、Rainbow Colorsが響きます。

 

白とか黒 そうYES or No

そんなに単純じゃないなら

答えなんて誰も知らない

自由に未来創ろう

しずくの『Solitude Rain』の衣装にも、白と黒だけでなく灰色や水色が使われています。そんなに単純ではなく、同好会のみんなが持つ1つ1つの色が正しいんですよね。他にも、弱点を強みに変換する点など、1~8話の色々な要素が詰まっていて大好きです。

 

 

12.『Awakening Promise』

せつ菜を見て "大好き" を止めちゃいけないと気付いた1話の歩夢が、同じニュアンスの言葉をせつ菜本人から貰って走り出すのが激アツです。

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この胸に蒔いた

小さな種をあたためて

気付けば夢中で追いかけた

その温もりを感じて

この部分で歩夢は『Dream with You』の振り付けをしています。

つまり、ファンのみんなのことは大好きだけれど、始めた時はwith You、侑と2人だったという歩夢らしさが残っているところが可愛らしいです。

 

 

13.『夢がここからはじまるよ』

第13話で雨に対して準備をして、止むのを待つシーンはニジガクが出したひとつの答えだと思います。ちなみに、μ'sは雨を止ませて、Aqoursは止ませることができませんでした。

どの辺りがニジガクの答えなのかと言いますと、現実的な対応をして1ステージ分の時間を確保し、それを虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会から、否、スクールアイドルフェスティバルに関わった "みんな" からの、主催者(高咲侑)への感謝のステージにあてたことです。共同イベントなのにニジガクに時間を譲っているんですよね。

 

始まるんだ New Stories

あの日芽生えた勇気

時を超えて今

大きく咲いていくよ

"あの日" とは各メンバーがスクールアイドルを始めた日でしょうか。それともアニガサキが放送された日?PDPが発表された日?

どう受け取るかは僕ら次第ですが、アニメ以前から応援している方にとっては本当に長い時を超えて大きく咲いたものがあるのではないでしょうか。

 

 

14.『NEO SKY, NEO MAP!』

この楽曲は同好会メンバーが他のメンバー達のことを想っている様子を描いた歌だと考えています。そういった印象が強いからなのか、一緒にラブライブ!を楽しんでいる仲間が頑張っている様子を思い浮かべて涙を流してしまいました。

このライブ以前に夢を持っていた人だけでなく、今回のライブをきっかけに新たに夢を見始めた方も多いことでしょう。たくさんの傘が開き、会場に虹が架かる瞬間です。

ライブ会場にいるみんなでいつか歌いたいと思っています。

 

 

最後に

今回(もう1ヶ月近く経ちましたが)のライブは、はじまりのライブだったと思います。アニガサキ世界戦を基に、新たなスタートを切った虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のこれからにも期待しちゃいます!

私の人生観を変えたラブライブ!楽曲

はじめに

お久しぶりです。そなと申します。

今回は『私の人生観を変えたラブライブ!楽曲』ということで、いくつかお気に入りの楽曲を紹介させて頂きます。

最近ラブライブ!にハマったという方にはもちろん、既に全楽曲を履修済みの方にも、新たな視点で楽曲を楽しんで頂ける機会になればと思います。

 

人生観の変化

人生観

人生に関するものの考え方を意味する語

出典:実用日本語表現辞典

人生観とは、その名の通り、人生に関するものの考え方を意味する言葉です。私の人生観はこれまでに、ラブライブ!というコンテンツによって幾度も変化させられてきました。その中でも楽曲から受けた影響は特に大きいと感じています。

それでは早速ですが、楽曲紹介に進みましょう。

 

 

『SENTIMENTAL StepS』

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1曲目はμ'sの『SENTIMENTAL StepS』です。

木漏れ日のなか呼んでみたけど

風が不意にかき消す

一瞬なんだか切なさへと 景色が揺れ動いた

この部分の歌詞では、日常のなかで不意に見える終わりを表現していると思っています。今までずっと一緒に過ごしていた人との別れを、はじめて意識した瞬間ですね。

 

気のせいだよね いつものみんなだね

ふざけて駆け足転びそうだ

待って 待ってどこか寄って帰る?

続いてこちらの歌詞では、終わりが見えたことを気のせいだと思い、「どこか寄って帰る?」と尋ねています。終わりを感じたからこそ、遊びに誘っているんですよね。

この曲から学んだことは、終わりは切ないものですが、終わりを意識することで今をより楽しめるのではないかということです。

現在ラブライブ!コンテンツでは主に3グループが活動していますが、各グループの終わりはいつ訪れるかわかりません。だからこそ、各グループの今を全力で楽しみたいですね。

 

 

『るてしキスキしてる』

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2曲目はμ'sの『るてしキスキしてる』です。

私はもともと、楽曲において大切なのはメロディであり、歌詞は語感さえ良ければ無問題ラと考えていたため、歌詞についてあまり意識したことがありませんでした。そんな私に歌詞の素晴らしさを教えてくれたのがこの曲です。

この曲を初めて知ったとき、まず意味不明なタイトルに惹かれました。(「なんだ?KISSしてる?」という感じでした。)タイトルを理解するため、歌詞を読み進めていきましたが、この曲が何を伝えたいのか余計にわからなくなっていきました。私はこの "もやもや Cloudy Sky" を晴らすため、何度も歌詞と格闘し、ようやく自分なりに解釈することができました。

歌詞を理解しようとしたことで、自分の好きなものに関して、時間をかけて考えることの楽しさを知りました。

歌詞には意味があり、それを伝わりにくくしていることも歌詞の面白さの1つだと思います。考えた人にだけ伝わるメッセージ、魅力的ですよね。

 

 

『G線上のシンデレラ』

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3曲目は3年生(Aqours)の『G線上のシンデレラ』です。

『るてしキスキしてる』をきっかけに、歌詞について興味を持つようになった私は、この曲についても考えてみました。

まず、タイトルにもある "G線上" に注目しました。

元ネタと考えられる『G線上のアリア』は、ヴァイオリンの "G線" だけで演奏することができるハ長調の曲です。しかし、『G線上のシンデレラ』は嬰ト短調変イ長調で構成されており、G線上だけで演奏することはできません。

歌詞を見たところ、 "線上" ではなく "船上" を意識しているように感じます。

船上だし誘ってよね ウィンナ・ワルツで!

歌詞中にウィンナ・ワルツという言葉が出てきます。一般的にワルツは3拍子ですが、それに対してこの曲は4拍子です。

 

靴を脱いでおけば 無くさないよ

かるくはやく

続いて、こちらの歌詞についてですが、靴を無くさないことを良いこととして捉えています。モノを無くさないことは確かに良いことなのですが、シンデレラに関してはむしろ逆なんです。シンデレラって、靴を無くした結果、王子様と結ばれて幸せになれたんですよね。

このように、この曲の歌詞はとにかく滅茶苦茶です。つまり、歌詞の意味を考えることがすべてではないということです。

この曲はライブでもかなり盛り上がる曲ですよね。何も考えずに楽しむことも、時には大切なのかなと思いました。

 

 

『コドク・テレポート』

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次に紹介するのは、CYaRon!の『コドク・テレポート』です。

想い人に早く会いたい、少女の恋心が描かれている曲ですね。

確立高めるかっ

表に出なくちゃだ

ワンコも歩けば棒ゴッチン

 

運より証拠だと

なんかで読んだ気がするよ

つまり行動次第?

上記の歌詞、何か違和感を覚えませんか?

  • "確立高めるかっ" →正しい表記は "確立" ではなく "確率" です。
  • "表に出なくちゃだ" → "表に出ろ" という言葉は命令形でしか使用しませんよね。
  • "ワンコも歩けば棒ゴッチン" →ことわざは通常このようにアレンジしません笑
  • "運より証拠だと" → "論より証拠" の間違いかと思います。

以上のように、おバカなCYaRon!らしさを表現するために、この曲では意図的に言葉の使い方を間違えていると考えられます。

楽曲は、歌い手を意識してつくることが大切であり、ただ完成度を高くすれば良いという訳ではないんですよね。(ランジュちゃんに言っている訳ではありません。)

 

 

 ユニット楽曲(虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

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3曲まとめて紹介します。DiverDivaの『SUPER NOVA』、A・ZU・NAの『Dream Land! Dream World!』、QU4RTZの『Sing & Smile!!』です。

私は、集団というものは、似た者同士が集まるものだと思っていました。

しかし、虹ヶ咲のユニットは、どれも似た者同士の集まりではなく、多様性があるように感じられます。

個性が強くてやりたいことが違うという理由から、ソロ活動がメインの虹ヶ咲ですが、

  • DiverDiva・・・相反する個性と個性をぶつけて新たな個性を生み出す
  • A・ZU・NA・・・新たな個性を生み出すのではなく、すべての個性を受け入れる場所をつくる
  • QU4RTZ・・・強い個性を持った4人が集まっているにも関わらず、その個性を調和する

といった風に、ユニットではそれぞれのやり方で新たな個性を表現しています。

似た者同士で集まるだけが集団ではなく、個性と個性をぶつけることで新しい個性を生み出せる個人だけでなく集団にも個性があり、その多様性を認めるべきというのがここでの学びです。

 

 

『TOKIMEKI Runners』

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最後は虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の『TOKIMEKI Runners』です。

私はラブライブ!に触れたことで、自分も夢を見たいと思うようになりました。

μ'sやAqoursから夢を見ることの素晴らしさを学びましたが、それでも自分のやりたいことを夢と言い切ることができませんでした。

そんな私の考えを変えてくれたのがこの曲です。

これは夢かな? 夢ってステキな言葉

言ってるだけでイイ気分

きっと夢だと決めてしまえ

ああっ勇気が湧いてきた!

 

みんな夢見たい? 夢っていつから見るの

気がついた時 もう見てる!

だからまっすぐに進んでみよう

わあっ希望に呼ばれたよ

虹ヶ咲には色々なキャラクターがいて、ひとりひとりのやりたいこと、すべてが夢なんですよね。夢の色も様々です。

私は『TOKIMEKI Runners』の歌詞に背中を押され、夢を見ることができるようになりました。いいえ、気がついた時にはもう見ていました。

 

最後に

最後まで読んで頂きありがとうございます。皆様にも人生観を変えた楽曲があるかと思います。自分自身の人生や、ラブライブ!と共に過ごした日々を振り返る良い機会になると思いますので、是非まとめてみてください。

次回の記事も読んで頂ければ嬉しいです。それでは良いLove Live! Daysを!

アニガサキ感想会議事録

はじめに

皆様初めまして。そなと申します。

TVアニメ「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」についてラブライバーの方々と語り合いたい!...ということで、先日オンライン感想会を行いました。

本記事は感想会の様子を座談会形式で文字に起こしたものになります。様々な視点があって面白いと思いますので、是非気になるパートだけでも読んで頂ければ幸いです。

 

参加者紹介

今回の参加者は以下4人です。

かいわれ (@kaiware012) | Twitter

クチコ (@kuchiko252521) | Twitter

そな (@pertheater) | Twitter

のっぴ (@noppitter) | Twitter

 

ストーリー部門

第1話「はじまりのトキメキ」

クチコ「それでは推し回がある人挙手!」

のっぴ「はい。やっぱり1話が1番好きですね。特に『CHASE!』が刺さりました。バトンをせつ菜から侑に渡して、次は侑が歩夢に渡して、12話でまた歩夢に返ってくる。この曲はせつ菜がラブライブ!を追いかけている、まさにThe ラブライブ!な曲だと思います。」

クチコ「確かに『CAHSE!』が流れてみんな「おぉーー!」ってなっただろうしあのシーンは大きかったですね。」

のっぴ「そうですね。見ている側が演者に飲み込まれるような新しい演出が、ライブを見ている自分たちとリンクして興奮しました。」

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クチコ「高咲侑さんが炎に飲まれるシーンとかね。僕からも1話について話させてもらうと、μ'sやAqoursと違って虹ヶ咲は1話で目標がはっきりしていないので、目標を探すところに重きを置いているんだなと感じました。」

そなAqoursって最初から目標決まってました?」

クチコ「最初の提示として ”輝きたい” というキーワードが出てたので、明確な目指す場所があったという意味では目標があったと言えますね。虹ヶ咲では "ラブライブ!" を目指すのか1話時点でわからないのでドキドキしました。

 

第12話「花ひらく想い」

クチコ「僕が好きなお話は第12話ですね。この話はスクスタのガーベラの話を受け継いでいて、『開花宣言と『Awakening Promise』が繋がってるというのはみんなの共通認識としてあるのかなと思います。表現として好きなのは花言葉を使っているところで、愛さんのダジャレとかもいいんだけど、花言葉みたいに言葉の表面だけに現れない比喩表現っていうのが素敵ですよね。教養的な美しさもアイドルとしての美しさの一つだと感じるんですよ。サビの ”希望の花が咲いていくの” という歌詞は、花言葉的にガーベラのことを歌っているんだと思います。」

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のっぴ「余談なんですけど、アニガサキは花言葉とか標識みたいにオタクが考察しやすそうな表現を使ってくるのがお気に入りポイントです。」

そな「今までのラブライブ!シリーズだと花言葉の意味をキャラクターが口頭で説明することってあまりなかった気がするけど、そういう部分を視聴者にわかりやすくするのは虹ヶ咲らしいなと思いました。」

クチコ「そして花を使った取り組みの良いところが、現実味を増せるってところかな。例えばスクスタの上原歩夢さんのキズナエピソードでは種を配ってみんなで花を咲かせようという話がありましたね。あれって我々も ”上原歩夢♪ファンクラブ” の一員としてトライできるわけじゃないですか。現実で ”上原歩夢♪ファンクラブ” の一員になれるという貴重な体験ができるわけですよね。」

そな「考えたことなかったです(笑)」

クチコ「実は僕、今年の4月頃にガーベラの種を買ったんですよ。残念ながら上手く育ちませんでしたが...」

か そ 「(笑)」

のっぴ「歩夢ちゃん困らせたらダメですよ。」

クチコ「いや、意外と植物育てるの難しいから!」

 

第3話「大好きを叫ぶ」

そな「1話選ぶのって難しいですよね。」

クチコ「そうですね。全話好きだから、イチワダケナンテエラベナイヨー!っていう皆さんだと思うんですよ。」

か そ 「・・・」

そな「では3話について話します。スクールアイドルを辞めたせつ菜って ”なりたい自分を我慢しないでいいよ” という『CHASE!』の歌詞と矛盾しているように最初は感じていたんですよ。何度かリピートするうちに、他の人の大好きを否定するような、なりたくない自分になってしまわないようにしてるだけということに気づいて納得できました。そんなせつ菜を部に引き入れた侑の「だったらラブライブ!になんて出なくていい!」という名言、あれって第2話でかすみを間近で見ていたから言えたことだと思うんですよ。各話のメインキャラクターの成長を見ている他のキャラクターもそれを取り入れて成長しているんだなと感じがられるところが好きな部分ですね。」

クチコ「本当にね。3話は大好きを叫ぶというタイトル自体がオタクたる我々にはすごく刺さるというところではあると思うけど、それをキャラクターの成長を通して説得力のある状態で訴えかけるというのは素晴らしかったですね。別の視点から見ると、3話はμ'sのアニメでは扱われなかった『School idol diary ~園田海未~』をせつ菜バージョンにしたような話だと思います。School idol diaryでも論じられていましたが、結局やりたいことと期待されていることのどちらを選ぶかどうかの話じゃないんですよね。」

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のっぴ「僕も3話で好きなシーンがあるんですけど、せつ菜に追いかけられているはんぺんを璃奈が保護するシーンがあるじゃないですか。璃奈のテーマって感情を送受信することだと思うんですけど、同じようにせつ菜も大好きを送受信したいはずなんですよね。璃奈とせつ菜は似通った部分があって、その2人がはんぺんを通してお互いの大好きを送受信してるところがぐっときます。」

クチコ「なるほど。僕は違う見方をしていて、せつ菜に関しては自分の大好きを発信しているけど、他の人の大好きを受け止めているわけではなく寛容している気がします。その方が大好きのぶつかり合いを回避できるというのが僕の視点ですね。」

 

第13話「みんなの夢を叶える場所(スクールアイドルフェスティバル)」

クチコ「ではそろそろ、かいわれさんの好きな話を聞きたいですね。」

かいわれ「全然しゃべってなくてすみませんね(汗)自分が好きな話は13話です。」

クチコ「そういえば、高咲侑さんがスクールアイドルフェスティバルの創始者になったというのは我々ラブライバーからしたら聖徳太子に並ぶ歴史的偉人になったという理解でよろしいでしょうか。」

か そ 「???」

クチコ「13話に話を戻しましょう・・・」

かいわれ「1~12話を通して侑は少しずつ成長してきたけど、個人回が与えられていなかったんですよね。13話は侑に寄せた話だけどもちろん侑はステージには立たない、他のメンバーからの感謝という形で侑のメイン回として成立させているのが良かったです。」

クチコ「13話は示唆的なところが多かったかなと思っていて、みんなが書いていたノートはどうしたのか?ピアノの試験はどうなったのか?とか想像の余地を与えてくれる工夫がされてますよね。」

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のっぴ「含みを持たせた終わり方は僕も好きです。個人的な解釈としては、ノートにはみんなが書いた『NEO SKY, NEO MAP!』の歌詞が書いてあって、試験で弾いたのも『NEO SKY, NEO MAP!』。ピアノを弾き始めるところでエンディングに入るじゃないですか。」

そな「え、そのSS読みたいです。」

のっぴ「書きます!」

 

楽曲部門

NEO SKY, NEO MAP!

かいわれ「NEOが新しいって意味の単語というのもあって、『NEO SKY, NEO MAP!』は1話ごとに新しい意味が追加されて成長していく曲だなという印象ですね。ラブライブ!の曲は時間が進むにつれて解釈が増えていくものが多いですよね。”毎日見上げる空の青さも季節ごと変わって” という部分がありますが、畑亜貴さんがここで書いている ”季節” は単純な四季ではなく、人それぞれの期間の区切りという捉え方を僕はしています。」

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クチコ「僕がこの曲の歌詞で面白いと思ったのは空の表現です。μ'sとAqoursと比較したときの虹ヶ咲の空の表現ですね。具体的には ”毎日見上げる空の青さも季節ごと変わって” という部分で、μ'sやAqoursの歌詞では変わらない青い空を表現していたから面白いと思いました。」

のっぴ「空の表現といえばLiela!の新曲のテーマにも空という言葉が入っていて楽しみですね。」

かいわれ「そういえば入ってましたね!『NEO SKY, NEO MAP!』の面白いところは他にもあって、今までのラブライブ!のエンディング曲はその話で活躍したキャラクターが数人で歌ってることが多かったと思うんですよ。でもこの曲は13話すべて9人で歌ってるんですよね。」

のっぴ「確かにそうですね。他にもエンディングの入り方もこれまでと違いますよね。今まではアニメ映像と重なってイントロが流れ始めて、歌い出しでエンディング映像が始まるっていう。」

 

VIVID WORLD

そな「僕は『VIVID WORLD』が好きですね。まずソロ曲で他メンバー全員のことを歌っているのが好きです。果林ってダイバーフェス出演者をくじ引きで決めることを否定したり、ダンススクールに通ったり、物事に本気であるがあまり同好会メンバーを仲間というよりはライバルとして強く認識しているんですよね。そんな果林がメンバーを仲間としても意識して曲にしているのが好きなポイントです。」

のっぴ「わかります。」

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そな「好きな歌詞は ”1人きりじゃきっと知らずにいた 弱さ 痛み 翳り” ですね。モデルとして完璧だったけど、同好会に入ったことをきっかけに弱さ 痛み 翳りというものを知ったということですね。それって弱い自分を思い知らされることになるので一見マイナスなことじゃないですか。人が与えてくれたきっかけってなかなか意識できなかったり忘れたりするけど、それを特にマイナスなものに対して感謝して、そして歌にできるのが人としてすごいですよね。」

クチコ「朝香果林さんは分室の時代からライバル意識が高いキャラ付けが確立していて、アニメでもせつ菜をどれだけライバル視するのか楽しみにしてました。アニガサキを見てやっぱり他の人がいるから成長できるというのは大きいなと思いました。」

 

夢がここからはじまるよ

のっぴ「『夢がここからはじまるよ』についてみんなの考えを聞きたいです。」

かいわれ「歌詞ではないんだけど、『Poppin' Up!』とか『DIVE!』みたいに非現実でしか存在しなかった衣装も実際のライブで使われていたのが良かったです。」

のっぴ「衣装が違っても、見る夢が違っても、同じ方向を見て同じ曲を歌えるという展開は虹ヶ咲の中でも特に熱望していたのでそれが見れて嬉しいです。」

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そな「わかります。最初の方でのっぴさんがバトンの話をしていた気がしますが、最後は侑に返ってくるんですよね。侑と視聴者を照らし合わせると、応援していた側の夢を叶える番だと捉えられますよね。Aqoursのライブでみんなで『勇気はどこに?君の胸に!』を歌うときの気持ちに近いです。」

のっぴラブライブ!ってプロジェクトを総括して夢が集まる場所ですよね。μ'sの『START:DASH!!』だと ”またひとつ 夢が生まれ...” と歌ってますけど、キャスト、ファン、制作側の夢が集まってお互い刺激を受け合って、大きさとか方向は違えど夢が生まれていくのがラブライブの良さ。だから『夢がここからはじまるよ』はタイトルだけでも泣きポイントです。」

 

全体部門

そなの総括

そな「他のパートでも少し話しましたが、その回のメインキャラが成長する姿を見て、他のキャラも成長するところが全体的な良さだと思います。キャラクターよりテーマに視点を置くと、この話数で扱われたテーマはこの回のこの部分にも表れているという風に繋がりが見られます。これまでμ'sのアニメで扱われたテーマがAqoursのアニメでも扱われることはあったけど、同じアニメ内でそれが見られるのが面白いですね。」

のっぴ「解決方法も、先に解決したメンバーの方法を受け継いだり、場合によっては全く違う方法で解決したり。」

そな「悩みも多くの人に共感されやすいものが多かったから複数の話数で同じテーマを扱えるのかな。例えば1年生は自分を偽るのが正解かどうかがそれぞれ違いますよね。裏表の無い人なんていないだろうし、視聴者も自分に当てはめて考えやすいテーマですよね。」

のっぴ「そういう部分もあって、普段アニメを見ない人が見ても他のアニメより楽しめる作品だと思いますね。」

 

クチコの総括

クチコ「僕が好きなのは全体的な話の一貫性なんだけど、”みんなで叶える物語” が終始一貫していたのを感じましたね。μ's、Aqours、虹ヶ咲で違うタイトルテーマを掲げておきながら、結局言おうとしていることは同じなんですよね。μ'sはみんなが共通の目的を持っているのを描いていて分かりやすいけど、Aqoursは単純じゃなくて、みんなで一つの目標を持ったからといって ”克己創造*1” できたわけではない。Aqoursの話ってぶっちゃけ難しいじゃないですか?」

か そ 「はい」

クチコ「その ”克己創造” の部分をより具体的にしたのが虹ヶ咲なのではないかなと僕は捉えていますね。虹ヶ咲って他の仲間がいるからひとりひとりが物語を叶えられるという話だけど、それが ”克己創造” の結果であるのが素晴らしくまとまっている。桜坂しずくさんとかまさしく己に打ち勝って新しく創るという ”克己創造” ですよね。」

 

かいわれの総括

かいわれ「1~9話とそれ以降では別クールのアニメ感があるなと思いました。1~9話は1話解決の個人回で、それ以降は今までのラブライブ!に近い構成でした。」

 

のっぴの総括

のっぴ「虹ヶ咲のキャラクターは人間らしいと思いました。虹ヶ咲学園って大好きがたくさん集まる場所だと思うんですよ。せつ菜が生徒会長を務めているのも何かの縁で。」

クチコ「今は三船栞子さんですよ。(クソリプ)」

のっぴ「アニガサキの話じゃないんですか?栞子もせつ菜の大好きに感化されているので問題ないんですけど。」

クチコ「すみません続けてください(T_T)」

のっぴ「虹ヶ咲って部や同好会がたくさんあるんですよ。コッペパン同好会とかマイナーなものまであって、アニメでは部でないスクールアイドル同好会にスポットを当ててくれたのが嬉しいですね。」

 

最後に

最後まで読んで頂きありがとうございます。自分なりのラブライブ!の楽しみ方を発信することを目的として本ブログを開設しました。これからもラブライブ!に関する新しい視点や楽しみ方を提供できればと思います。

 

 

*1:浦の星女学院の校訓です。モデルとなった沼津市立長井崎中学校でも同様の校訓が定められています。