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ラブライブ!に関する記事を書きます。

夢の始まり

はじめに

お久しぶりです。そなと申します。

遅くなってしまいましたが、『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 3rd Live! School Idol Festival ~夢の始まり~』の感想を書いていきたいと思います。

本記事は披露された楽曲の一部について、1曲ずつ感想を述べる形式ですので、全体としてのまとまりが無い点に関してはご了承ください。

 

 

1.『虹色Passions!』

この曲が1曲目であることは予想できていましたが、実際に生で聴くとニジガクのライブ、アニガサキの世界に来たのだなという気持ちになります。

夕凪(この瞬間)

このまま(とどまって)

夢の香り 連れて行かないで

もっともっと追いかけていたい

また明日会おう ここで

本ライブの1曲目、そしてアニガサキのオープニングテーマであるにも関わらず、どこか終わりを連想させる歌詞が好きです。

夕凪は無風の状態なので、夢の香りを連れ去る風がこのままずっと吹かずにいて欲しいということですね。

夢を見ている今が終わることに切なさを感じているのだと思います。DAY.1が終わるのは寂しいけれど、また明日ここ(メットライフドーム)で会おうと言われているようにこの日は聞こえました。

 

 

2.『CHASE!』

『CHASE!』の直前にはアニガサキ第1話のアニメーション映像が流れました。我々ファンが、普通の女子高生として描かれていた高咲侑の視点でライブを見るために必要な映像ですね。

そして『CHASE!』も侑の視点で見ることができましたよね。そう、炎の演出です!この炎はアニガサキ世界では侑にしか見えていません。観客を作品の主人公として始まったこのライブがどのように進んでいくのか、ワクワクして止まりません。

 

この炎の演出にはもう一つ意味があると思います。それは優木せつ菜の夢です。彼女は第4話で、ライブで火薬を派手に使いたいと発言しています。火薬ではないですが、派手な炎の演出を披露できたことで、せつ菜の夢が次元を超えて叶ったのではないでしょうか。夢を叶える場所ですね。

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第13話のせつ菜のステージには、炎を模した飾りが確認できます。今回メットライフドームのステージに本物の炎が上がったことを嬉しく思います。

 

 

3.『Dream with You』

アニガサキ第1話を再現したアカペラからのスタートには、多くのファンが感動したことでしょう。アニメ準拠のライブが好きな私にとって、このようなシーンの再現はたまりません。

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言葉じゃ足りないから

歌に乗せるんだ

あなたに届いてほしいよ

Beating my heart

自分の大好きを我慢していた上原歩夢がせつ菜の『CHASE!』をきっかけに、大好きを歌で表現していることが、スクールアイドルらしくて大好きです。

このような素晴らしいシーンをアニメーション映像、アカペラ、階段で再現してくれてありがたいです。

 

 

4.『Poppin' Up!』

この楽曲、他のアニガサキソロ楽曲と違って、劇中での中須かすみの悩みについて歌ったものではないんですよね。かすみの自分自身との戦いはアニガサキより少し前に『無敵級*ビリーバー』で行われています。

それを乗り越えたかすみはアニガサキでは、他の人の大好きを邪魔しないようにする方法に悩むわけですが、『Poppin' Up!』はその結果叫ぶことのできたかすみ自身の "大好き" を歌っています。

2ndライブにおいて相良茉優さんが披露した『無敵級*ビリーバー』はできが良いものとは思えませんでしたが、アニメでのかすみの成長スピードを超えて、『Poppin' Up!』では完璧なパフォーマンスを見せてくれました。

演じるのが得に大変なキャラクターだと思いますが、恥ずかしさや不安を捨てて、無敵級の可愛さを見せてくれましたね。(特にSelfieは感動レベルでした。)

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5.『DIVE!』

髪色を青にしているのが、楠木ともりさんらしいですよね。ラブライブ!キャストさんが髪色をメンバーカラーに寄せるのは珍しい事ではないですが、青は特に派手で覚悟を感じます。本気系スクールアイドルです。

両手を広げて

解き放した昨日が

翼になる

 

大事な気持ち まるで裏切るように過ごした

昨日にはもうバイバイして

『CHASE!』

 

過去を否定して切り捨てようとしている『CHASE!』とは違い、『DIVE!』では自分の過去と向き合い、翼にしています。

 

余談ですが、せつ菜以外の同好会メンバーも、自分の過去を否定しないという答えに辿り着いていますよね。それぞれの "大好き" がバラバラだからソロで活動しているニジガクですが、このような部分やソロ活動が向いているという点は、共通していて面白いですよね。

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6.『サイコーハート』

単純に盛り上がる曲としてライブが楽しくなります。

村上奈津実さんの体力すごいですね。体力も日々向上しているのか、今までのライブよりも楽しむ余裕があるように感じました。

ハートの振り付けが様になっています。笑顔が素敵ですね。

声が出せない状況で間奏にクラップを入れるあたり、宮下愛は本当に楽しいの天才だなと思いました。

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7.『La Bella Patria

この楽曲は難しい振り付けが多いのに、手足の動きがスムーズで軸がぶれないところがすごいですね。

自分の気持ちに

ウソをつくのって

すごくむずかしいね

エマ・ヴェルデの "大好き" が相手ありきだからこそ出てくる言葉です。

今までの3人の "大好き" とは少し異なりますね。

 

夢と夢が集まれば

新しい夢を運んできてくれる

そう 叶えていこうよ!

La Bella Patriaは直訳すると美しき故郷ということですが、そのままの意味でスイスのことだけを歌っているとは思えません。実際に同好会メンバーである朝香果林に対して歌った曲ですので、同好会を第2の故郷としているのかなと思います。

 

そして同好会に留まらず、多くの方の夢が集まれば新しい夢が生まれるんです。まさにスクールアイドルフェスティバル、この3rdライブにぴったりな楽曲ですね。

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8.『ツナガルコネクト』

第6話では段ボールに閉じこもっていた天王寺璃奈が、スポットライトに照らされたステージに自ら歩いていく姿に勇気を貰いました。

ライブでは3次元での田中ちえ美さんの表情が璃奈ちゃんボードの役割を果たしていますが、2次元の璃奈もいつかボード無しで感情表現できるといいですね。

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ヒトリでカンペキじゃなくていいんだ・・・

みんなと一緒に Going

私にできること

見つけていくから Ah

1番好きな部分です。ソロアイドルをやっている人間から出てくる言葉じゃないですよ。"ライバルだけど仲間" なんですよね。

 

 

9.『Butterfly』

近江彼方がしっかりとダンスをしているのって珍しいですね。そしてダンスのレベルが高かったですね。(腰…)

そな流ライブの楽しみ方として、キャストさんは自分のためにパフォーマンスをしていると思い込むといったものがありますが、流石に自分自身に、「自分は彼方の妹だ」と暗示をかけることはできませんでした。

『Butterfly』近江彼方と近江遥だけの楽曲であって欲しいのです。鬼頭さんもMCで遥ちゃんを呼んでいましたね。

妹が夢を叶えることも、自分の夢の中に含まれているのが良いですよね。それが一方通行ではなく共依存なのが、より素晴らしいです。

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10.『Solitude Rain』

衣装、楽曲、歌、ダンスどれをとっても最高のパフォーマンスでした。特に白しずくと黒しずくを交互に意識したと思われる歌い分けに惹かれました。

白と黒の衣装を纏ったダンサーは、最初は桜坂しずくより下にいましたが、やがてしずくはダンサー達と同じ高さに降り、彼女らの力を借りて高く跳びます。

第8話で璃奈が「きっと 今のしずくちゃんしずくちゃんだよ。」と言っていたように、白と黒の両方のしずくがいて初めて跳べたんです。

過去の自分、変わりたい部分も否定しない虹ヶ咲らしくて完全にときめきました!

(同じようにこの楽曲の歌詞とPVでは、雨と晴れの両方を良い意味で捉えていますよね。その両方が無いと虹が架からないという点も、黒しずくと白しずくの関係のようで好きです。)

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11.『VIVID WORLD』

 ソロ楽曲の中で1番好きな楽曲です。

空からこぼれ出す

星座の瞬きは

目を閉じてもまぶしく

光る 走衣装にも

星座というのは異なる輝きを持った星々の集まりです。これは虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会を表しているのかなと思います。

サビでもメンバーカラー9色の光が見られますよね。この大好きなシーンに、9色のレーザーにメットライフドームで出会うことができて本当に嬉しく思いました。

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上述のように、『VIVID WORLD』はソロ楽曲であるにも関わらず、同好会のメンバーのことを歌った曲です。

だからこそ、8色の輝きを連続して見た後のロイヤルブルー、いや、Rainbow Colorsが響きます。

 

白とか黒 そうYES or No

そんなに単純じゃないなら

答えなんて誰も知らない

自由に未来創ろう

しずくの『Solitude Rain』の衣装にも、白と黒だけでなく灰色や水色が使われています。そんなに単純ではなく、同好会のみんなが持つ1つ1つの色が正しいんですよね。他にも、弱点を強みに変換する点など、1~8話の色々な要素が詰まっていて大好きです。

 

 

12.『Awakening Promise』

せつ菜を見て "大好き" を止めちゃいけないと気付いた1話の歩夢が、同じニュアンスの言葉をせつ菜本人から貰って走り出すのが激アツです。

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この胸に蒔いた

小さな種をあたためて

気付けば夢中で追いかけた

その温もりを感じて

この部分で歩夢は『Dream with You』の振り付けをしています。

つまり、ファンのみんなのことは大好きだけれど、始めた時はwith You、侑と2人だったという歩夢らしさが残っているところが可愛らしいです。

 

 

13.『夢がここからはじまるよ』

第13話で雨に対して準備をして、止むのを待つシーンはニジガクが出したひとつの答えだと思います。ちなみに、μ'sは雨を止ませて、Aqoursは止ませることができませんでした。

どの辺りがニジガクの答えなのかと言いますと、現実的な対応をして1ステージ分の時間を確保し、それを虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会から、否、スクールアイドルフェスティバルに関わった "みんな" からの、主催者(高咲侑)への感謝のステージにあてたことです。共同イベントなのにニジガクに時間を譲っているんですよね。

 

始まるんだ New Stories

あの日芽生えた勇気

時を超えて今

大きく咲いていくよ

"あの日" とは各メンバーがスクールアイドルを始めた日でしょうか。それともアニガサキが放送された日?PDPが発表された日?

どう受け取るかは僕ら次第ですが、アニメ以前から応援している方にとっては本当に長い時を超えて大きく咲いたものがあるのではないでしょうか。

 

 

14.『NEO SKY, NEO MAP!』

この楽曲は同好会メンバーが他のメンバー達のことを想っている様子を描いた歌だと考えています。そういった印象が強いからなのか、一緒にラブライブ!を楽しんでいる仲間が頑張っている様子を思い浮かべて涙を流してしまいました。

このライブ以前に夢を持っていた人だけでなく、今回のライブをきっかけに新たに夢を見始めた方も多いことでしょう。たくさんの傘が開き、会場に虹が架かる瞬間です。

ライブ会場にいるみんなでいつか歌いたいと思っています。

 

 

最後に

今回(もう1ヶ月近く経ちましたが)のライブは、はじまりのライブだったと思います。アニガサキ世界戦を基に、新たなスタートを切った虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のこれからにも期待しちゃいます!